やっぱり楽しい

先日、神奈川県の高校生向けに
進路と在留資格について、お話をしに行きました。
この取り組みは去年も行いまして、今回は2回めになります。
大先輩の先生と一緒に取り組んでいます。
比較的、外国ルーツの生徒さんが多い高校なのですが、
年齢的にもまだまだ自分の進路というものが具体的になっていない上に、在留資格によっては、
自分が望む進路に進めなくなる可能性もあったりします。
なので、なるべく早い段階で意識を持ってもらいたいと思いながら、資料作りをしたり、
話し方を工夫したりしました。
初めは、去年と同じ資料でいいかなと思ってましたが、高校生といっても漢字が分からない、
日本語の意味も分からない子が多いという事で、漢字はなるべく使わず、平易な表現とひらがなの多用、使う漢字にはルビを振る、など、ほぼ資料を作り直しました。
日本人なら息を吸って吐くように、無意識に使う言葉でも、平易な言い方に変えるなどは、
本当に頭を使います。
本当にたくさん時間を費やしました。
でも、当日生徒さん達の前で話をして、表情を見てみると、
みなさん真剣な面持ちで聞いてくれていました。
どれだけ心に響いたかは分かりませんが、何か考えるきっかけになってくれたらいいなと思います。
最後は相談の時間を設けましたが、大学進学を考えているフィリピンの男の子の話を聞きました。
目をキラキラと輝かせながら将来の夢を話す姿を見て
「ああ、自分はこの年でこんなにしっかり考えていたっけかな?」
などと思いながらも、ほほえましくもあり、同時に頑張れとエールを送りたくなりました。
とにかく、日本で大人になり、生活をしていく上で、まず越えなければいけないハードルは
高校を卒業する事です。
日本の学校、生活環境になじめない、
家族としか話さない、
コミュニティが限られている・・・
これだとなかなか、日本で暮らすことは大変だし、最悪、高校も中退、ということに。
自分の殻を破って、一歩でもいいので、世界を広げでほしいなと思います。
ほぼボランティアみたいな感じなので、
打ち合わせしたり、要望を聞いて資料を作り直したりは、正直大変なのですが、
やっぱり、こういう活動はワクワクするし、楽しいし、続けて行きたいと思います。

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