先日、市役所の無料相談にお越しいただいた方より
契約書のチェックをお願いしたい、とご相談がありました。
契約書は自分で作成したそうで、大丈夫かどうかを見てほしい、との事でした。
実際に拝見すると、正直言って、契約書としては「つかえない」ものでした。
インターネットかどこかから入手したひな形をベースに、名前の部分だけ変えている。
その方のビジネス形態をお伺いすると、イチから作り直す必要がありました。
そういう初期費用を抑えるためか分かりませんが、あえてご自分で作成されたのでしょう。
こちらも、どこの誰がどんな目的で作成したひな形かわからないものをきちんと修正するのは
時間の点でも、労力の点でも非効率ですので、そのひな形ベースの契約書を「添削」するだけにとどめました。
こちらのチェック項目とアドバイスを基に、ご自身で書籍などを購入して調べてもらうのが、現時点では適切です。
施術メニューも問題がありました。
国家資格を取得していないのに、その国家資格がないと出来ないメニューも書かれている。
民間の学校を卒業して、修了証をもらったから、出来ると思っている。
知らないということほど、怖いものはありません。
グレーな業界だからこそ、法律の知識を得て、自分で自分の身を守らなくてはいけない。
自動車保険といっしょで、いつ起こるか分からないアクシデントに備えることは、最低限のことです。
それが契約書であり、万が一起きてしまったトラブルを金銭面で補完するのが、保険です。
自分で契約書を作りたいという意思を尊重して、イチから作り直すべき、ということは
あえて控えめにお伝えしました。
ご自身で最後まで契約書を作成完了出来ることと、これから何も起こらないことを心からお祈りしています。
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