なにかと問題の多かった技能実習制度について
有識者会議のまとめが厚生労働省から発表されました。
具体的な法整備はこれからとなりますが
大きく3つの視点が示されました。
以下の3つです。
1.外国人の人権保護
2.外国人のキャリアアップ
3.安全安心・共生社会
この3つの視点のなかで、私が一番難しいと考えるのが
「1.外国人の人権保護」です。
なぜかというと、
一口に「人権」と言っても、人それぞれの考え方が違うからです。
・文化的背景(日本や諸外国)
・生育環境(親や周囲の人間関係、経済的環境など)
日本人は、日本の環境すべてが「常識」
外国人だって、自国の環境のすべてが「常識」なわけです。
「郷に入っては郷に従え」
という、日本のことわざがありますが、こちらも
「When in Rome, do as the Romans do」
という、英語の同様のことわざも存在します。
しかし、この考え方は、全世界で通用するわけではありません。
「日本の常識は世界の非常識」
と言われることもあるように、それぞれの置かれている立場で、見方は変わるものです。
日本は島国で、他国からいきなり攻められることは歴史の中でも数回にとどまります。
近代にやっと、ドラスティックに「開国」をした(させられた)わけで
表面上は世界を受け入れたことになっていますが
内面(精神面)はどうでしょうか?
まだまだ、
「日本が最高」と意識的にも、無意識的にも思っているふしはないでしょうか?
少し想像を働かせると、今まで見えていなかった世界が見えることがあります。
その積み重ねがあって、初めて人権を考えられる素地ができあがるのではないかと
私は思っています。
この記事へのコメントはありません。