赤ちゃんが生まれたシングルマザーから、在留資格取得の依頼を受けました。
外国籍の子どもが日本で出生した場合、入管法では
子どもの出生から30日以内に、出入国在留管理局に申請しないといけません。
その女性からご依頼を受けたのは、その期限まで10日ほどしかありませんでした。
お話を伺いに会いに行きましたが、お相手のことは公的書類に書かないでほしい、とおっしゃいました。
とはいえ、
国籍やパスポートの問題があったので、どうするつもりでいるのかは、こちらも確認する必要があります。
とてもセンシティブな事柄なので、どこまで踏込むかは、とても神経を使います。
ただ、同じ女性として理解できる部分もありますので、詳細は聞かずとも、
「なんとなく」
で話をまとめることはできました。以心伝心ということでしょうか。
お話を聞くうちに、これは永住いけるのではないか、という
変な自信が芽生えてきました。
女性に、永住にチャレンジしてもいいか、聞いてみると快諾していただけたので
がぜんやる気がでてきました。
一発永住の可能性を高めるため、色々考えをめぐらせ、オリジナルで書類を集めることにしました。
女性は、子どもの世話をしながら仕事をしているので、この猛暑の中、乳飲み子を連れて
在留資格取得に必要な書類集めで行政庁をまわるのは酷です。
そこは私が代わりにやることで、ご本人のためにもなりますし、こちらもはやく仕事が進捗します。
1日で都内数か所、神奈川県内の1か所を行脚するのは、猛暑の中、私でもつらかったです。
正味5日で書類をまとめあげ、月初に出入国在留管理局に申請しました。
通常の審査期間は60日ですが、1週間で許可はがきがきました。
出生による在留資格取得なので、入管も優先して審査してくれたのでしょう。
感謝です。
「永住者」という在留カードを受け取り、本当にうれしかったです。
生まれてすぐ、永住者です。
在留期間の更新も必要ありません。
これは、日本にいる外国籍の方にしたら、一番いいことかも知れません。
本当によかったです。
暑くて、かつ急ぎで焦るし大変でしたけれど、充実した仕事でした。
女性の想いのとおり、
元気で優しい、おおらかな人に育ってほしいです。
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